緑内障は、視神経が障害され視野が狭くなる病気で、眼圧の上昇がその病因でもあります。 目の中には血液のかわりとなって栄養などを運ぶ、房水とよばれる液体が流れています。房水は毛様体でつくられシュレム管から排出され、目の形状はこの房水の圧力によって保たれていて、これを眼圧とよびます。 緑内障の種類 原発開放隅角緑内障 正常眼圧緑内障 原発閉塞隅角緑内障 先天緑内障 続発緑内障 内障の検査と治療 緑内障は、眼圧検査・眼底検査・視野検査 等で診断されます。定期検診などでいずれかの検査に異常があった場合、必ずもう一度眼科医の診察を受けるようにしましょう。 緑内障の治療は病気の進行をくい止めるため、眼圧を低くコントロールすることが最も有効とされています。治療法としては薬物療法、レーザー治療や手術が一般的です。レーザー治療や手術を受け、眼圧が下がっても、その効果が維持されるとは限らず、再度手術が必要になる場合もあります。 薬物療法…眼圧を下げるために使われる薬は、主に房水の産生量を減らしたり、房水の流れをよくする薬です。まず点眼薬からはじめ、最初は1種類の薬で様子をみながら、途中で変更したり、また2~3種を併用することもあります。点眼薬だけでは効果が見られないような場合、内服薬を併用することもあリます。 レーザー治療…急性緑内障の場合や薬物療法で眼圧コントロールが不十分な場合、レーザー治療や手術が必要になります。レーザーを虹彩にあてて穴を開けたり、線維柱帯に当て房水の流出を促進しますが比較的安全で痛みもなく、入院の必要もありません。手術…房水の流れを妨げている部分を切開し流路をつくって房水を流れやすくする方法や、毛様体での房水の産生を抑える方法などがあります。 今回のアドバイス 日本における40歳以上の人口のうち緑内障患者は3.65%、30人に1人と多く、全国では約200万人と推定されています。ところが、その内の80%の人達が自身では緑内障に気づいていない潜在患者だそうです。 緑内障は、日本を合め諸外国においても、失明原因の上位に位置します。一度障害された視神経を元通りにする方法はなく、病気の進行をくい止めることが目標となりますので、悪化する前にできるだけ早期に発見し、治療を開始することが大切です。 自分自身で眼を守るという自覚を持ち、発見の機会となる健康診断などを積極的に利用し、少なくとも年一回は、定期検診を受けるようにしましょう。 |
上尾市のはぎむら眼科による緑内障について
緑内障